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2005/02/04

日付変更線

皆さん新年おめでとう御座います。今年は生憎の天気で初日を拝めることは出来ませんでしたが、世界で最も早く初日を見ることの出来る所はどこだか知っていますか?それはニュージーランドの南島にあるクライストチャーチと言う都市から真東に約1,000キロ離れたところにあるニュージーランド領「チャタム」と言う島です。なぜならそこが日付変更線の直ぐ西側に位置するからであります。赤道直下の国キリバスのように180度線を東西に広くまたがる所やニュージーランドのチャタム諸島のように本国から東西に大きく離れた島々を持つところでは同じ国で日付が違うのは困るので日付変更線を東西に大きくづらしています。地球の公転によりこの時期南半球は真夏ですので同じ経度線上でも南半球の方が夜明けが早いわけで「チャタム諸島」が世界で一番早く初日を拝めるというわけです。もっとも南氷洋のように12月~2月は太陽が沈まないため元旦は一日中初日?を拝めるところもありますが。さて今年は西暦2005年、キリストが誕生したとされる年を西暦1年と定め、今年は2005年目と言うことになります。人の一生に比べればとてつもなく長いように感じられますが、紀元前2500年(今から4500年前)にはピラミッドが建造され、一万年前には日本列島が出現、50万年前には人類が誕生、2億5千万年前には恐竜時代があり、、、46億年前に地球が誕生し、、、と考えると、1946年生まれの私の58年間など宇宙規模で言えば無いに等しいのですものね。海の上に長くいると暇に任せて?ついついこんなことを考えていました。だからせめて短い人生を悔いのないよう潔く(いさぎよく)生きようと心に戒めていました。自然・人・モノを敬う心さえあれば特定の神や仏を殊更大切にすることにそれ程の意味はないと今でも思っています。昔西アフリカのモーリタニアで現地人を乗せて操業をしていた時期がありましたがモーリタニア人は一日に一度必ず太陽に向かって礼拝をする習慣があり(アラーの神への祈り)、曇りの日にはブリッジに「太陽はどちらの方向か?」と聞きに来ていました。クルクル進路を変える操業船故コンパスを見ない限りどちらが東か見当がつかないのです。面倒くさいので適当に「あっち!」と言うと彼らはその方向にしゃがみ込んで何度も礼拝をしていました。礼拝が終わる頃には太陽は彼らのお尻の方向にあるとも知らずに。信じる者は救われる、、、ですね。
今年も又一年間、海や船、魚や地球と言った話題を思いつくまま掲載しようと思います。仕事とは直接関係のない話題を掲載するキャプテンの心境をサッシて頂ければ幸いです。