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2015/10/14

秋の空

朝夕のウオーキングの楽しみは自然を感じること!臨海道路に沿った松林を歩くと四季折々の虫の声、草花、風の音等等季節の移り変わりを身近に感じることができる。最近は秋の空の美しさにしばし立ち止まり空を見上げることが多い。晴れた日の秋の空に浮かぶ「雲」の多くは巻雲、高積雲といった高度の高い雲が多い。すじ雲、うろこ雲、鯖雲、いわし雲と呼ばれる雲がこれに当たる。真っ青な空に真っ白な雲、刷毛でサーと引き伸ばしたようなすじ雲、水族館で見るイワシの大群の様ないわし雲、小さい塊が群れを成す姿が魚のうろこに似たうろこ雲、いつまで見ても飽きることのない美しさである。つい先日まで鳴いていた蜩の鳴き声も近頃では秋の虫の声に変わってきた。一時間あまりのウオーキングはこれら自然に触れる中で、あるときは瞑想?に耽りながら、あるときはカラオケで歌う演歌を口ずさみながら時間の許す限り東コースと西コースを交互に選んで歩いている。道中必ず何人かの人とすれ違うが彼らの姿を見るのも又楽しである。しかめっ面をして黙々と歩く人、挨拶をしても返事もしないで通り過ぎる人、立ち止まって話しかけてくる人等等。最近は犬の散歩をする人が多くなったような気がする。昔読んだサラリーマン川柳で「ダイエット、連れて歩いた、犬が痩せ」という句を飼い主と犬を見比べながら思い出し観察する自分の姿に苦笑することもある。自然を愛し人を愛する生き方は実に楽しいものである。

2015/06/18

無二の会「函館」

今年の「無二の会」は皆さんそれぞれ想い出深い地である函館開催となった。残念なことにメンバー最年少(といっても小生より二歳若いだけであるが)のU氏が病気療養のため5人の参加となった。船乗りを志す長崎大学の漁業学科生は4年時になると「社船実習」と言って約半年間民間の船に乗るカリキュラムがある。練習船の乗船履歴だけでは国家試験の受験資格が取れないためが主な要因であるがこの社船実習で将来の進路が決まるほど学生生活にとって意義のある実習となる。桜が満開となる5月、函館は「鮭鱒事業」一色になる。12隻の母船にそれぞれ35隻の独航船が配置され5月15日の出港準備に追われる。デパートに買い出しに行くと店員さんが必ず「ご苦労様です」と挨拶をしてくれるほど街全体がヤン衆(船乗り)で溢れかえる。夜は夜で道内のあちこちからこの日のために出稼ぎ?に来たような女性がおもてなしをしてくれる。出港前夜この女性たちと函館山に登った。長崎や別府の夜景と違って平坦な土地に扇を二つくっつけたような見事な夜景に感動したことを今尚はっきりと覚えている。忘れられないのは出港の翌日5月16日「十勝沖の大地震」が発生したことである。1万トンクラスの母船がエンジントラブルかのような振動をしたのであるがこれが地震によるものと聞いてびっくりした。昨夜までいた函館の街の被害は?と気になった。3ヶ月後に帰港して見た街の風景は無残なものであった。それから2年後、専攻科生時代の日本一周航海で再び函館を訪れた。北大水産学部との交流をメイン行事に観光地を数箇所訪れた。大沼公園、五稜郭、トラピスティヌ修道院、羊が丘など良き青春時代の想い出である。今回は札幌に住む友人が幹事となりこれら思い出の地巡りを企画してくれたお陰で楽しい3日間を過ごすことができた。函館山に始まり最終日の北洋記念館まで又新たな思い出ができたことに感謝感謝である。夕食の時は今回欠席した友人の回復を祈り乾杯をしたが次回予定の静岡では是非皆さん元気な姿で再会をと誓った。良き恩師、良き友に恵まれたことを改めて感じさせてくれた函館の旅であった。

2015/03/27

自然の素晴らしさ

東西に延びる産業道路の北は海、南は延々と続く松林が私の通勤コースの出発点である。一月初旬のある朝、ふと見上げた上空が渡り鳥の大群で覆い尽くされていたのである。空一面と言っても過言ではない程上空を見上げる視界の全てが渡り鳥の群れである。あまりの異様な光景にしばし車を道路脇に止め自然の摂理とも言うべき渡り鳥の大群を見つめた。よくよく観察すると群れは30羽程度の群れが何百も重なり合うようにして東南東の方向に飛んでいた。全ての群れが同じ鍵型の隊形をしているのも不思議であったが、どの群れにも1~2羽隊列から離れて飛んでいる鳥がいて、その位置が数百の群れの隊形全てに共通していることにも驚いた。何処からこれほどの数の渡り鳥が集結したのだろうか?いくら本能とは言え多方面から申し合わせたように集まり、同じ隊形を作り一定の方向へ飛んでいく、自然は計り知れないなあと首の痛さも忘れ感動的な時間を過ごさせてもらった。豊後太郎と呼ばれる大野川を渡ると前方に由布・鶴見・久住連山の真っ白な雪化粧が広がっていく。上空は真っ青な空に所々巻雲がたなびいている。平和だなあ~~