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2010/08/21

地球と海

地球の表面積の70%が海に覆われていることは小学生でも知っていることであるが、海水の量となると知っている人は余りいないように思われる。海水は地球上に存在する水の97%を占めているので川・湖・地下水は全体の3%ということになる。
海中には二つの平坦部と二つの斜面部が存在している。平坦部の一つ目は陸地から続く大陸棚でもう一つは水深4000メートル付近に存在する「大洋底」である。この間の斜面を大陸斜面という。大陸底から更に深く落ち込んでいるのが「海溝」で、有名なマリアナ海溝などがこれに当たる。水深が1万メートルを超すので世界一のエベレストより2000メートル以上も高低差があることになる。これ一つとっても海の雄大さが解かると思うがそれほど地球上に占める海の広さは大きいのである。
天気の良い深夜、天体望遠鏡をベランダに持ち出して星空遊泳を楽しみの一つにしているが地球ほど美しい星が宇宙に存在するなど到底信じられない。土星の神秘的な環や木星の縞模様も素晴らしが何れもガスで形成された星であるから陸地もなければ水も存在しない。月を200倍の望遠鏡で見るとクレーターの高低差がはっきりとわかるが砂漠地帯が海だったらどれほど美しい星だろうと思うことがある。劣悪な環境に喘ぐ人、心の病んだ人、歪んだ人々には是非ともこの美しい地球、大きく深い海をひと時でもよいから感じてほしいと願ってやまない。