地球の表面積の70%が海に覆われていることは小学生でも知っていることであるが、海水の量となると知っている人は余りいないように思われる。海水は地球上に存在する水の97%を占めているので川・湖・地下水は全体の3%ということになる。
海中には二つの平坦部と二つの斜面部が存在している。平坦部の一つ目は陸地から続く大陸棚でもう一つは水深4000メートル付近に存在する「大洋底」である。この間の斜面を大陸斜面という。大陸底から更に深く落ち込んでいるのが「海溝」で、有名なマリアナ海溝などがこれに当たる。水深が1万メートルを超すので世界一のエベレストより2000メートル以上も高低差があることになる。これ一つとっても海の雄大さが解かると思うがそれほど地球上に占める海の広さは大きいのである。
天気の良い深夜、天体望遠鏡をベランダに持ち出して星空遊泳を楽しみの一つにしているが地球ほど美しい星が宇宙に存在するなど到底信じられない。土星の神秘的な環や木星の縞模様も素晴らしが何れもガスで形成された星であるから陸地もなければ水も存在しない。月を200倍の望遠鏡で見るとクレーターの高低差がはっきりとわかるが砂漠地帯が海だったらどれほど美しい星だろうと思うことがある。劣悪な環境に喘ぐ人、心の病んだ人、歪んだ人々には是非ともこの美しい地球、大きく深い海をひと時でもよいから感じてほしいと願ってやまない。
2010/08/21
2008/02/08
星空
船乗りなら聞きなれた言葉であるがゼロヨン、ヨンパー、パーゼロと言う言葉がある。ワッチの時間帯のことであるが、ゼロヨンとはミッドナイトから午前四時を意味する。船は概ね3直制で当直が組まれゼロヨンは二等航海士、ヨンパーは一等航海士、パーゼロは三等航海士と言うのが一般的である。仕官のトップである一等航海士がヨンパーを担当するのには意味がある。昔は船位を求めるのに「天測」と言う方法しかなかった。ロラン・デッカ・衛星航法と言った電波航法が発達してからは実務で天測をすることはなくなったが練習船の航海実習では今なお天測実習が必須科目になっている。ヨンパーの重要な役割にこの「天測」がある。星の高度を測るには六分儀(セクスタント)と言う計測機器を使い水平線から星の高度を測るので水平線が見えている時間帯でないと計測ができないという訳である。大洋を航行するときほど船乗りにとって退屈なことはない。海域にもよるが、島影も映らない、レーダーには船影も映らないことが多い。ゼロヨンは特にである。小生の二等航海士時代は眠気覚ましにブリッジの横にあるウイングデッキに出て満天の星空を見ては眠気を覚ましていた。陸に上がって十数年になるが夜空の星を眺めては学生時代の遠洋航海で天測実習の際必死で一等星を探したことを思い出す。
さて、この時期(冬空)南の空には一等星が一年を通じて一番多く輝く。オリオン座のリゲルの東にはおお犬座のシリウス、その北には子犬座のプロキオン、そこから天頂方向にふたご座のボルックス、オリオンの真北にはぎょしゃ座のカペラ、そこから南西方向に下がったところに「おうし座」のアルデバランがありこれらを結ぶと天空に六角形ができる。これを冬の大六角形と呼び一等星以下の星や星雲を探す際の道標になる。
年末には「火星」が地球に接近したが愛用のビクセン望遠鏡で毎夜火星に思いを馳せた。この火星は「惑星」と呼ばれるが何故そう呼ばれるのかを知ってる人はかなりの天文通である。惑星は恒星と違い複雑な軌道を描くため惑う星=惑星と呼ばれるようになった。恒星は字のごとく動かない星と言う意味であるが実際はものすごいスピードで動いている。地球からの距離が何億光年、何千臆光年と離れているため静かに止まっているように見えるわけである。
海の広さも計り知れないほど大きいがトコトコトと走っていると何時か目的地に到達する。宇宙の広さは感覚では捕らえきれることができないほど大きい、、、スペースシャトルが大気圏を抜け出し地球の周りを周回しているがすぐそこである。生活に直結する科学はめまぐるしく発達しているが宇宙開発は未だヨチヨチ歩きの状態である。だからこそ未知の世界へ惹かれるのであろう。
さて、この時期(冬空)南の空には一等星が一年を通じて一番多く輝く。オリオン座のリゲルの東にはおお犬座のシリウス、その北には子犬座のプロキオン、そこから天頂方向にふたご座のボルックス、オリオンの真北にはぎょしゃ座のカペラ、そこから南西方向に下がったところに「おうし座」のアルデバランがありこれらを結ぶと天空に六角形ができる。これを冬の大六角形と呼び一等星以下の星や星雲を探す際の道標になる。
年末には「火星」が地球に接近したが愛用のビクセン望遠鏡で毎夜火星に思いを馳せた。この火星は「惑星」と呼ばれるが何故そう呼ばれるのかを知ってる人はかなりの天文通である。惑星は恒星と違い複雑な軌道を描くため惑う星=惑星と呼ばれるようになった。恒星は字のごとく動かない星と言う意味であるが実際はものすごいスピードで動いている。地球からの距離が何億光年、何千臆光年と離れているため静かに止まっているように見えるわけである。
海の広さも計り知れないほど大きいがトコトコトと走っていると何時か目的地に到達する。宇宙の広さは感覚では捕らえきれることができないほど大きい、、、スペースシャトルが大気圏を抜け出し地球の周りを周回しているがすぐそこである。生活に直結する科学はめまぐるしく発達しているが宇宙開発は未だヨチヨチ歩きの状態である。だからこそ未知の世界へ惹かれるのであろう。
written by
captain-ikebe
2007/12/14
船の性能
海上自衛隊のイージス艦の機密漏洩事件が巷を騒がせているが何ともお粗末な話である。そもそも団塊世代以降の大多数の人々にとっては「領土」と言う概念すら持ち合わせていないのであるから国家機密・軍事機密の何たるか等分かろう筈がない。嘗て小生が心血を注いだ水産業界(トロール事業)に於いてすら船の性能は極力社外に洩れないよう細心の注意が払われていた。レーダー・ソナー・魚群探知機などは一年スパンで進化していく。学生時代の航海実習では六分儀(セキスタント)を使って天体の高度を測り船の位置を測定していたが、その頃からロラン→デッカ→衛星(インマルサット)と航海計器は凄まじい勢いで進化していった。魚群探知機もモノクロからカラー魚探に変わりやがてソナーが汎用化されていった。最近大間のマグロ漁の様子をTVで観たが一人乗りの高速船の殆どにソナーが装備されているのに驚いた。小生が南氷洋でオキアミを追いかけていた頃のソナーの性能とは格段の進歩である。他社船よりも少しでも性能の良い計器を装備することは事業船にとって最重要課題である。先ずは船舶自体の船舶性能(スピード・馬力・積載能力・航続距離など)、レーダー・ソナーなどの航海計器、魚群探知機や他社に傍受されないような通信機器に至るまで他社よりも少しでもグレードの高い装備を追求し続けた経験がある。魚を相手の事業船ですらこの程度のことは常識的にやっていたわけで、こと国防に拘わる自衛隊のそれもイージス艦と言う最新鋭艦の性能が他国に知れるようなお粗末な危機管理(組織も意識も)の実体こそが今の日本の姿を象徴していると言わざるを得ない。
written by
captain-ikebe